ごみの少なさ日本一!八王子に学ぶ「有料化」と「個別収集」とは
今回は先日視察に行ってきた
東京都八王子市のお話をしたいと思います
今回の視察テーマは「ゴミの減量化」
実は八王子市は
人口50万人以上の都市の中で
市民一人当たりのゴミ排出量が
日本一少ない自治体なんです
しかも4年連続で全国1位という
素晴らしい実績を続けています
「どうしてそんなことができたのか」
今回はその取り組みを調査してきましたので
ご紹介したいと思います

ゴミを減らさなければならない切実な理由があった
八王子市がゴミ減量に
本格的に取り組み始めたのは約20年前です
当時、最終処分場の容量が
限界に近づいていました
しかし、新たな処分場を整備する土地もなければ
十分な予算もありません
そこで「処分場を増やせないなら
ゴミそのものを減らすしかない」という
判断をされたそうです
この決断から20年
平成15年度には
年間約20万7,000トンあったゴミの総量が
令和6年度には
約14万1,000トンまで減少しました
数字だけ見ても
この取り組みが大きな成果を
上げていることが分かります
ポイントは「ゴミの有料化」だけではありませんでした
では、何をしたのか
一番有名なのは可燃ゴミの有料化です
平成17年度から指定ゴミ袋を有料化したところ
その年だけでも約2万トンの
ゴミ削減につながりました
でも、私が面白いと思ったのは
その先なんです
一時的に減っただけではなく
その後も市民の意識が少しずつ変わり続け
20年かけて
さらにゴミが減っていったということなんですね
しかも取り組みは有料化だけではありません
八王子市では
・可燃ゴミを有料化すること
・資源ゴミは無料にすること
・個別収集を行うこと
この3つを同時に実施していました

「なるほど」と思った料金設定
もう一つ印象的だったのが
ゴミ袋の料金設定です
例えば5リットル、10リットル
20リットル、40リットルと
袋の大きさがあります
当然、大きい袋ほど値段は高くなります
でも八王子市は、その差を大きくしたんです
5リットルは9円
10リットルは18円
20リットルは37円
40リットルは75円
つまり「大きな袋を使うほど割高になる」
という料金設計です
ゴミを減らせば家計にも優しい
逆にたくさん出すほど負担が増える
そんな仕組みをつくることで
自然とゴミを減らそうという
意識につながっていったそうです


個別収集だからこそ生まれる意識
もう一つ興味深かったのが個別収集です
八王子市では、自宅前にゴミ袋を出し
そこへ収集に来てもらいます
これ、私は主婦だから
何となく分かるんですよね
ゴミの日って
自分の家の前に置いたゴミ袋は
やっぱり目に入ります
そして、ご近所のゴミ袋も
自然と目に入るんです
毎回大きな袋を何袋も出していると
「うちはゴミが多いな」と感じたり
「いつもたくさん出している家」と思われるのは
少し気になるかもしれません
そういう人の心理も
上手に活用しているんだなと感じました
これは行動経済学でいう「ナッジ理論」
無理に命令するのではなく
自然と望ましい行動を取りたくなる
仕組みづくりです
八王子市は、このナッジ理論を
行政施策にとても上手に取り入れている
事例だと感じました
成功だけでなく「やめる判断」もしていた
さらに印象に残ったのは
成功した事業だけではなかったということです
例えば小枝の回収事業は
地域によって集まる量に大きな差があり
効果が限定的だったため終了
生ゴミの資源化モデル事業も
バケツを配布して回収する仕組みを試しましたが
効率が悪く終了したそうです
行政は一度始めた事業をやめることが
苦手だと言われます
でも八王子市では
「まずやってみる」
「効果を検証する」
「成果が乏しければやめる」という
トライアンドエラーをきちんと実践していました
この姿勢はとても大切だと感じました
岡崎でも決して他人事ではありません
岡崎市でも今
広域のゴミ処理施設の整備が予定されています
だからこそ
ゴミ減量は決して他人事ではありません
もちろん、八王子市でも
ゴミ有料化を始める時には
大きな反対があったそうです
自治会への説明会は
2,000回以上行われたとのことでした
それでも20年が経った今では
市民の皆さんがテレビのインタビューで
「ゴミの有料化は当たり前だよね」と
話されているそうです
たまたま そのインタビューを見た
八王子市の担当職員の方が
「ここまでやり切ったなと思いました」
と話されていたのが
とても印象に残りました
ゴミは減らさなければ最終処分場の問題があります
だからこそ
やるのであれば本気で知恵を絞り
成果につながる取り組みにしていくことが
大切なんだと思います
今回の視察では、ゴミ袋の料金設定や個別収集など
一つ一つは小さな工夫でも
それを地道に20年間積み重ねることで
市民の意識が変わり
大きな成果につながることを学びました
岡崎でも、こうした先進事例をしっかり持ち帰り
市民の皆さんにとって
より良いまちづくりにつなげられるよう
これからも提言を続けていきたいと思います



