離職ゼロの職場になったわけ

ケアマネを雇用してから4年間
実はうちの職場、離職率が50%でした



これまで12人のケアマネジャーを雇用しましたが
5人の方が退職していかれました



年齢的な理由や健康上の理由もありましたが
退職の申し出があるたびに
夜も眠れなくなるくらいに悩みました




しかしこの2年は離職ゼロになりました
自分なりにその理由を考えてみましたので
今日はそのことについて書いてみます

退職の理由はそれぞれだが・・・

個人情報に触れる可能性があるので
あまり具体的には書けませんが
退職の申し出がある時はそれぞれに理由があります



毎回、理由を聞きながら
その裏側にある言葉にできない「想い」を感じます
しかし感じるだけで、その「想い」には触れることができません



入社するまでは”知り合い”であっても
入社後は、その瞬間から雇用主と従業員になります
自分の経験からもわかるのです
社長には本音を言いたくても言えないです




社長は従業員の本音には永遠に触れられないかもしれない
であるならば従業員が能力を思う存分発揮できるように
会社は環境を整えてやるしかないと考えるのです




と、今は思えるのですが
以前の私は・・・



退職が止まらなくて
どうしたらいいか分からなくて
その答えを知りたくて
成功している社長のやり方を学んだり
良い職場づくりのセミナーに参加したり
私なりの努力をしました



でも離職が止まらない・・・



ある時期には悩みに悩み
職員さんと対峙することが怖くなる時期もありました
そんな時にうちの顧問社労士に相談したのです
そこで提案してくれたことが大きな転機となりました



経営発表会をやるという選択

顧問社労士である馬場清人先生は
顧問になってもらう前から友人関係でした
ですから、私の会社経営について
色々と知っていてくださいました




その上で
「麗子ちゃん、経営発表会やろうよ。
まず経営理念を立てるんだ。
そして行動指針を作るんだ。
社長はね、自分の考えや思いを社員に伝えているつもりだけど
全く伝わっていないんだよ。
だから、経営発表会で社長の想いや会社の業績、
会社が進む方向性を示すんだよ。」



社員は自分達が乗っている船が
どこに向かうのか分からないだよ
社長という人種はアイデアマンだから
その都度言うことが違うから
社員は訳がわかんないんだよ。
手伝うから一緒に経営理念から作ろうよ。」



令和4年の12月初めての経営発表会をやりました
結果的にそこから離職がゼロとなったのです

社員と社員の大切な人が幸せになる会社

これは経営発表会で伝えた私の社長としての想いです
自分はことあるごとに伝えていたつもりでしたが
きっと全く伝わっていなかったのでしょうね

形だけ真似をしても無駄だった

幸か不幸か
独立当初から周りには居宅運営の成功者が何人かいました



「上手くいっている人をTTP(徹底的にパクるの略)
するのが成功への近道だ。」



どこかで聞いたその言葉を信じて
表面上だけ真似をしていました
・楽しい職場づくりのための職員旅行
・ことあるごとに社長と食事会、飲み会
・様々な手当をつける


私はそのことだけを真似していましたが
大事な視点が抜けていました



トップが自分の考え、目指す方向を
社員に伝え続ける



言い換えれば会社の理念の共有です




居宅運営が成功している社長たちは皆
この理念の共有をしっかりした上で
職場環境づくりをしている



離職ゼロの環境になってから
やっと気づくことができました



私の失敗から得た学びを
ケアマネジャーを紡ぐ会の研修で
去年の11月と12月の2回にわたり
セミナーをさせていただきました

https://www.tsumugukai.net/activities/5299/

https://www.tsumugukai.net/activities/5504/




失敗さえもネタにする!



ケアマネジャーとして独立することと
ケアマネジャーを雇用すること
この二つは似ているようで
全く別のスキルが必要なのです


今日はそんなお話を書いてみました