地元中学の入学式から考える 〜こどもまんなか社会〜とは

今日は地元矢作中学校の入学式でした
来賓でお招きいただき
校長先生のご挨拶が素敵だったので紹介します






谷川俊太郎の「春に」
生徒が朗読し紹介されました

みなさんはこの詩を読んで何を感じるだろうか

谷川俊太郎 「春に」

この気もちはなんだろう
目に見えないエネルギーの流れが
この気もちはなんだろう
枝の先のふくらんだ新芽が心をつつく
よろこびだ しかしかなしみでもある
いらだちだ しかもやすらぎがある
あこがれだ そしていかりがかくれている
心のダムにせきとめられ
よどみ渦まきせめぎあい
いまあふれようとする
この気もちはなんだろう
あの空の青に手をひたしたい
まだ会ったことのないすべての人と
会ってみたい話してみたい
あしたとあさってが一度にくるといい
ぼくはもどかしい
地平線のかなたへと歩きつづけたい
そのくせこの草の上でじっとしていたい
大声でだれかを呼びたい
そのくせひとりで黙っていたい
この気もちはなんだろう

谷川俊太郎  「春に」

中学生は大人でもなく子供でもない
中途半端な時代だと思う



「モラトリアム」という言葉があるが


人生のモラトリアムというのは
学生が社会に出て一人前の人間になることを
猶予されている状態であるという




中学入学はまさに人生のモラトリアムの
始まりの年だと思う



このごろは 失敗を許さない世の中だ
いつからこの日本人はこんなにも
人に対して不寛容になったのかなとさえ思う



何かことを起こせば
たちまち吊し上げられて
世間から叩かれる



しかもネット社会だから
検索することで いつまでも人々の記憶から消えず
いつまでも叩かれ続ける



だから子どもも大人も萎縮して生きている




人が成長するためには
沢山の失敗をしなければならない




私なんぞ 失敗だらけ 恥だらけ
それでも周りの人が許してくれた
周りが寛容にいてくれたから 今がある



こどもまんなか社会

岡崎市議会の特別委員会
「こどもまんなか社会推進特別委員会」では
副委員長をやらせていただいています




国は令和5年4月1日にこども家庭庁を発足
子どもを取り巻く社会問題に対して
早急に切れ目ない
政策支援、社会基盤整備が求められてます




こどもや若者の意見を聴きながら
こども施策を進めなくてはなりません




言い換えれば 人生のモラトリアムを
中学生をはじめとした若者が
安心して過ごせるための
社会の構築が必要だと思う




つまり 若者が安心して挑戦できて
若者が安心して失敗できる
そしてそれを許容できる
寛容な社会を目指さなくてはいけない




寛容とは心が広くて
よく人の言動を受け入れること
他の罪や欠点をきびしく責めないこと




大人が中学生に「中学生らしさ」を求めるなら
大人自身が他人に寛容でいられる社会を
構築していなければいけないと思います