介護職は究極の接客業だと思うわけ

愛知県美容業生活衛生同業組合様の
総会にお招きいただきました


岡崎市内の美容院経営者様の集まりですので
華やかな会でした


「美しさは人の心を動かす
美しさは社会を変える力を持っている」


会の中でこんな挨拶をさせて頂きました




美容の力でお客様を美しくすることで
市民の生活衛生向上のために
ご尽力いただいている美容師の方々


私も小さいながら会社経営をしていますが
ある時からマニキュアOKの会社としました
そのわけを書いてみます

介護職は究極の接客業



私が尊敬する人のひとり黒柳徹子さん
彼女はユニセフ親善大使ですが



今から40年も前でしょうか
私の中学の先生が授業中の雑談で
こんなことを言いました



黒柳徹子さんが難民キャンプで
子供を抱き上げる写真に対して





「指輪やイヤリングをした姿で難民の子供を
抱き上げるなんて不謹慎だ。
もっと質素な格好で行かんかい。」と



それを聞いた時 当時の私は違和感を覚えました
果たして本当にそうだろうかと・・・




難民キャンプの子供たちにとって
美しい人がやってきて
自分を大切に抱き上げてくれたことで
自分は大切にされていい存在だと思えたのではないだろうか




美しい人が自分を大切に扱ってくれること
自分はそれに値する人間であると感じることで
人は自分に尊厳を与えることができるのではないか




と思うのです



想像してみてください
自分の親がケアをされているのをみた時
小綺麗にしているスタッフにケアされるのか
ボロボロのジャージ姿のスタッフにケアされるのか



私たちはどちらが親を大切に扱ってくれていると
感じるでしょうか



おしゃれは自分のためだけじゃない

「お風呂に入りたくない。」
と言われるおじいちゃま
何度声かけをしても無理だけど・・・




お気にいりの可愛らしいスタッフが
優しく「行きましょうか?」と声をかけると
「しょうがないな。」とカッコつけてお風呂に向かう




施設で働いている時
そんな光景を何度も見ました




単に外見の美醜を言っているのではなく
もっと本質的なことだと思うんです



美しさは人の心を動かします




綺麗な青い空を見た時
精緻な美術工芸品を見た時
絹のように美しい髪を見た時



人は心を動かされます
美しさとはそういう力を持っているのです




利用者さんの家の前に行ったら
さっと車の中で鏡を見て自分の姿を確認する
口紅を少し直してから入る
靴下は汚れてないだろうか
脱いだ靴の踵が潰れてないだろうか



たったそれだけでいい
心遣いをするという姿勢が
美しさだと思うのです




また 目に入るものは自分の脳に影響を与えます


今 パソコンでブログを書いてますが
指先がキラキラしていると 気分が上がります




ご機嫌な気持ちで仕事をすることで
職場やお客様に対する影響が変わります


だからうちの会社はマニュキュアOKとしました


美しさは人の心を動かす

私たち介護職は人生最後の援助職になるかもしれない
その人の人生の最後に会う人間になるかもしれない



そういう自覚を持っていたら
ボロボロのジャージやクロックスで
利用者さんに会いに行くでしょうか



介護を受ける人にとっては
自分が大切にされているかそうじゃないか
とても敏感に感じると思います



長年の友人である美容師のまさこさんは
私のママ友であるのですが



「お年寄りってね 美容の力で元気になるんだよ。」
ずっと前にこのことを教えてくれました




そんな彼女が幹部である会の総会に
今日はお招きいただき
挨拶までさせていただく機会を得ましたが




美しさは人の心を動かし
美しさは社会を動かす力を持っている





これからもお客様を美しくすることで
社会をより良くしていっていただける
美容師さんたちはそんな存在だと思います



介護職もまた 自身の整容することで
接客業としての自覚を持てると思うのです