小学校入学式 〜32人学級プロジェクト〜

今日は岡崎市立の小学校は入学式だった
地元の矢作南小学校は106名の新入学生



舞台から6年生と1年生がペアになり登場すると
父兄席からは「わぁ」と歓声が上がる




ピカピカの一年生
令和になってもやっぱり一年生はピカピカの存在



遡ること46年前
前田れいこが まだ 加藤れいこだった頃
昭和ど真ん中 名古屋市で小学1年生となった



今でも覚えている
1年2組の担任の先生は 水谷輝子先生



あの頃はおばあちゃん先生だと思っていたけど
多分 今の私と同じくらいのご年齢だったはず



優しい先生で 世の中のことを色々と教えてもらった
「世の中」とは自分のおうち以外の価値観のこと


「ぞうさん」の歌詞の思い出

当時 オルガンで先生が伴奏しながら
童謡「ぞうさん」を音楽の授業で歌った



ぞうさん ぞうさん お鼻が長いのね
そうよ 母さんも長いのよ    


ぞうさん ぞうさん 誰が好きなの
あのね かあさんが好きなのよ


水谷先生が「みんなもお母さん好きでしょ?」
お鼻が長いのがお母さんと一緒なのが
ぞうさん嬉しいのね



自分が考えてもいなかったことを
先生が言語化してくれたことで
自分のこの気持ちに名前をつけられる感覚




水谷先生にはたくさん「世の中」のことを教えてもらった
国語 算数の授業は何も覚えてないけど



こうした雑談のことは今でも覚えていて
その時の少し涙が出ちゃうような
心が温かくなる感覚まで覚えている


水谷先生の人間力で教えていただいこと
いわゆる情操教育というものに該当するのだろうが



小学校低学年で家庭とは離れた場所で
集団で過ごすからこそ育める感性がある



岡崎市の32人学級プロジェクト

国の基準では
1クラス 35人以下で学級編成をしなくてはいけないが




岡崎市では令和5年度から 段階的に1クラス32人編成
「32人学級プロジェクト」を実施




そのことにより教師が足りなくなるため
岡崎市が任期つき職員を採用し加配をしている





出典:岡崎市 令和4年5月1日号の市政だより

少人数学級が実現したことにより
児童 、教師ともに心に余裕が生まれる(はず)



46年前の先生がおっしゃったことを
私は今でも覚えている



学校生活の始まりで教師とどのように出会うかで
その後の人生に少なからず影響を与える



学校なんていらない
動画学習すればいいじゃん



そんな意見もあるが



選択肢を複数持てることが
子供のセイフティネットとなる場合もある



生身の人間同士の触れ合いの中でしか
学べないことがある
32人学級プロジェクトでそこを推進して欲しい



未来ある子供たちのために
しっかりと市の予算を取る姿勢を
私は評価したいと考えている



今日入学した子供たちが私と同じ年の頃
私はこの世にいないかもしれないが
きっと今よりいい時代になると確信して
私たち大人は教育に未来を託すのである