菊川市へ視察

こどもまんなか社会推進特別委員会視察

こども基本法第11条に置いて
国や地方自治体が「こども施策」を策定・実施・評価する際には
「当事者であるこどもの意見の反映に係る措置を講ずること」
が義務付けられた


岡崎市においても
こども計画策定に向けて
令和6年度は「おかざきこども会議」を
開催することが決まっている


私たちの特別委員会でも
今期には宣言ができるところまで進めたく
それでは どのようにして
こどもの意見を施策に取り入れたらいいのだろうか



菊川市は先進的な取り組みをしており
令和5年11月に
「菊川市こども・わかもの参画宣言」を発表した



そこに至るまでのプロセスについて
今回は視察調査を行った

市民協働センターが中心となり、協議会を設置

NPO法人アートコラールきくかわが受託・運営
菊川市市民恊働センター(きくる)がある


市役所のすぐ横に位置し
協働のための仲介拠点として
多様な主体をつなぐコーディネーターとしての機能がある



きくるの中には多目的広場があり
地元の高校生など若者が放課後に集まり
自由に過ごせるスペースがある



驚くことに 全く集客をしないのに
常に多くの若者が滞在するスペースとなっている
多い時には一日100人〜150人の
中高生が集まるフリースペースだ



(中日新聞より)


きくるがハブとなり地域と若者を繋げる
様々なプロジェクトを行なっている

  • 夕暮れカフェ・ランチミーティング
  • きくせん交流会
  • 地域企業や市民のゴミ拾い
  • 団体向けスキルアップ講座
  • NPO相談
  • きくがわ未来塾
  • 高校生まちづくりスクール
  • 灯りの散歩道

などなど・・・

地元の高校とフレンドシップ協定を結んでおり
将来を担う人材育成に力を入れており
まちづくりプレゼンテーション大会を毎年行なっていた



視察現場ではちょうど地元高校の下校時間で
きくるにそのまま立ち寄り自習をしている子





また 私服でやって来た子に
職員が「今日はどうしたぁ?」と聞くと
「今日は遠足だった。」という会話を聞くと
職員と生徒たちの距離の近さがよくわかる
場面を目の当たりにした



そうした市民協働活動の素地があり



菊川市こども・わかもの参画宣言策定において
若者参画ができる流れが自然にできたと考えらえる

菊川市こども・わかもの参画宣言

菊川市こども・わかもの参画協議会
運営:菊川市市民協働センター
協力:N P O法人わかもののまち
座長:土肥潤也氏
メンバー:若者当事者(高校生5人、大学生五人)
高校教員、企業、NPO、中高生保護者、行政関係部局


協議会は5回開催され
「わかもののまちサミット2023」で宣言を発表した


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こどもたちが出してきた文書と
行政文書の擦り合わせ作業が何度もあったという


また 当事者である小さなこどもにも分かるように
「こども・若者版」を作成している


実際に小学生に読ませて意味が分かるか
検証しながら作ったその内容は
大人の私が読むと宣言の趣旨理解が
より深まるような内容となっている


例えば参加と参画の言葉の違いについての説明

「参加」はすでにある活動に加わること

「参画」はある活動の計画から加わって
積極的に取り組むこと。

あなたが参画すると
あなたの思いや意見が尊重され
その活動の計画や決定を
よりものにしていくことができる

菊川市こども・わかもの参画宣言より

こどもから意見を言っていいことを知って欲しい

若者当事者の中のお一人がこう言っている


「こどもがと大人が協力することが
当たり前になるといいな」



毎年行われていたプレゼンテーション大会では
最初は他の人とうまく喋れなかった子が



半年 〜1年経つと自分のプレゼンを
大人の前でできるようになる子もいるという



うまく言語化できない子
自分の気持ちを大人や他の人に言えない子でも



同年代の子が大人に自分の気持ちや意見を言って
それを大人が聞く姿勢をもつ様子を
間のあたりにしたら



今はできなくても
自分も自分の意見を言っていいんだと
分かるようになると思う



さて 岡崎市で令和6年度始まる
こども会議はどのように進めていくのだろうか



そして 私たちの特別委員会は
どのような宣言や提言ができるのだろうか



1期目最後
特別委員会副委員長として
しっかりと取り組んでいこうと思う