介護離職をした人の半分以上は制度を利用できていない現実

今回は、先日行った講演のお話をしたいと思います

企業で行われている
「安全大会」というものがあるんですが
そこで仕事と介護の両立支援についてお話してきました

安全大会ってどんなもの?

安全大会って聞いたことありますか?

私は言葉としては知っていたんだけど
実際に参加したことはありませんでした

製造業や建設業など
いわゆる現場仕事のある会社で
開催されていることが多いようで
労働災害の防止や、職員さんの健康についての
意識向上を目的として行われているようです

そんな中で今回ご依頼いただいたのが
豊田市にある株式会社アイサク様

従業員さんはおよそ70名ほどで
以前、私が行ったセミナーを
社長さんや担当の方が聞いてくださっていて
「一度うちの会社でも話をしてもらえないか」と
ご依頼をいただいたのがきっかけでした

講師の力が試される企業研修

企業での研修って
本当に講師の力量が試される場だと思うんです

例えば、自ら希望して申し込んだ講座なら
「学びたい」「向上したい」という
前向きな気持ちで参加されるわけですから
聞く姿勢がはじめから違うんですよね

新人研修のような
社員さんにとって少し緊張感あるような研修とも
また違うじゃないですか

今回のような
会社で就業時間中に組み込まれている研修だと

いかに眠らせないか
いかに前のめりになってもらうか
「聞いてよかったな」って思ってもらうか
そこが一番の勝負どころ

今回のような安全大会での講演は
私にとっても初めての経験だったので
どうしたらこの1時間を退屈にさせないか
しっかりと工夫して臨みました

お盆前のタイミングを活かして

テーマとして選んだのは
「お盆休みに帰省したとき
親が元気なうちに何を聞いておくといいか」

そもそも介護の話って
身近なようで実感がなかったり
あるいはまさに今
大変な思いをしている方もいたりと
受講される方の立場や経験がバラバラなんですよね

だからこそ、なるべく誰にとっても
「自分事」として受け止めてもらえるように
クイズを交えたり
ロールプレイを入れたりしながら話を進めました

でもちゃんと「介護休暇」や「介護休業」といった
法的な支援制度も盛り込みながら
笑いもありつつ
ちゃんと学びがある時間にしたつもりです

終了後にはアンケートも取らせていただいて
中には従業員の方で
質問に来てくださった方もいるので
反応は悪くなかったんじゃないかなと思います

制度があっても使われない現実

実は今年2025年の4月から
「育児・介護休業法」が改正されたばかりで
企業側にも義務が増えたり
国も体制を整えてきているんですよね

でも、介護離職はまだまだ多くて
日本では年間10万人が
介護を理由に仕事を辞めていると言われています

そのうち、帝国データバンクさんの調査では
約半数以上の方が制度を使わずに辞めているという
データもあるんです

つまり制度はある、でも使われていない
なぜなら、従業員側も企業側も
「準備」ができていないからなんですよね

そんな話も踏まえて
株式会社アイサクの皆さんには
「お盆に親御さんとどんな会話をしておくといいのか」
「どうやってその話題を切り出したらいいのか」
といった具体的なヒントもお伝えしました

伝えることの意味と、これからの啓発のかたち

講演が終わった後には
「あそこはこう話せばよかったな」という
反省点もあるけれど
いい経験をさせていただきました

それに、安全大会という
「会社として必ず行うイベント」の中に
こういった仕事と介護の両立支援の話を
組み込んでもらえるというのは
すごく意味のあることだなと思ったんです

従業員さんが
「今は関係ない」と思っていたとしても
いつか必ず関わるかもしれないテーマを
会社の中で一度立ち止まって
考えてもらうきっかけにしてもらえたら嬉しいなと

何より、1時間寝かせずに
話しきる自信はあります!

企業の安全大会や研修で
「仕事と介護の両立支援」の話を取り入れてみたい

そんなときはぜひお声がけくださいね

さいごに

今後も、必要な人に必要な情報が届くように
いろんな形での発信や講演を
続けていきたいと思います

身近な誰かが困ったとき
「あ、前にこんな話聞いたな」って
思い出してもらえるように
これからも伝え続けていきます